北朝鮮問題が及ぼす意外な影響

Googleで「北」と検索した結果:2017年10月29日 16:00

先日、韓国の小中学生と地元の音楽イベントで交流する機会があった。
彼らは全羅北道の伝統音楽を演奏するグループでそれは素晴らしい演奏だった。

我が家でホームステイということで、日本で食べたいもののリクエストを聞き、夕食を一緒にして、言葉のわからない中でも身振り手振り、スマホの翻訳ソフトも大活躍してお互いの趣味の話や子供たちは好きなアニメやゲームの話などをして楽しい時間を過ごした。
一人はfacebookのアカウントを持っていたので「友達」になって後で連絡を取ることを約束して別れた。

その後、私の家内がこのことを「全羅北道から友達がきました。国際交流ができて楽しい夜でした」とfacebookに載せたら、当の彼から早速英語でコメントが入っていた。

が、それが意外なものだったので驚いたのである。

「We are not from North Korea. We came from South Korea.」

韓国では普段漢字を使わない。でも読める。日本語がわからない彼は「全羅北道」という字の「北」という漢字に反応したらしいのだ。どうやら我々が勘違いしているんじゃないかと念を押したらしい。

もちろんそんなことはわかっているということを返信したのだが、このことでちょっとびっくりして「北」という字について考えてみた。

そう、いまや「北」は文脈の前後関係によって「北朝鮮」を指す言葉としていまや日本では普通に使われているのだ。いや、前後関係とまでいかなくてもたとえば「北のミサイル」「北の政治情勢」といっただけで間違いなく「北=北朝鮮」のことを指すようにまでなっている。

それが証拠に、試しにgoogleで「北」と入れて検索すると上掲のキャプチャような画面になる。
国際交流もなんかやりにくくなってるんじゃないかな。

皆さんどう思われるだろうか。

※追伸

googleでちなみに前後関係でアメリカを意味する「米」という言葉で検索しても、アメリカは出てきません。

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