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韓国艦艇からの火器管制レーダの照射をうける。~なめられた日本の現実~

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 年末最後の大騒ぎネタともいうべき事件が発生した。海上自衛隊のP1哨戒機が韓国海軍の艦艇から火器管制レーダーの照射を受けたというのだ。

 防衛省では、この時のVTRも公開し日本側の正当性を主張した。これに対する韓国側の反応は、「この程度では証拠と言えない」などといいあくまでも火器管制レーダーを意図的に照射したことを否定した。
 大韓民国海軍の艦No971・クァンケドデワンが当時日本の排他的経済水域内でなにをやっていたのか、北朝鮮の遭難した漁船の捜索を行っていたというが、その座標値はどこだったのか、明らかにされていない。

また現場には韓国の沿岸警備隊に相当する韓国警備救難艦「サンボンギョ5001」もいた。漁船一隻の救助であればその一隻で十分なのに、なぜ海軍の船が活動していたのか。

そして、どうして、それを確認しに来たP1に対し火器管制レーダーを照射したのか。
 クァンケドデアン内ではどのようなやり取りがされていたのか。
(ここからはフィクション。)

クァンケドデワン内ではこのような会話が行われていた。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

通信手:現在、目標にゴムボート1接近中。  
艦 長:進路240 微速前進
操舵手:取り舵 進路240 微速前進
艦 長:ゆっくり、漁船の左舷へ。 距離をとれ 
操舵手:了解

艦 長:北の漁船と思われる船が武器を積んでいる可能性もあるから警戒せ よ。一定の距離を取り、監視継続。

操舵手:了解

レーダー員:火器管制レーダー補足スタンバイ。

艦長、漁船捕捉の指示を待ちます。
艦 長:漁船補足はまて。
レーダー員:8時の方向から、航空機接近。認識信号あり。日本の哨戒機です。
艦 長:了解。P1の行方を注意せよ。

艦 長:・・・・漁船内から何かの反応は?
通信手:ありません。ゴムボート1からの連絡待ち。

レーダー員:日本の哨戒機、視認できる距離に接近
右舷監視員:P1視認。こちらを撮影する意図があるようです。
艦 長:司令部に報告。
通信員:・・・・・・司令部にP1接近遭遇の件報告しました。

艦 長:位置的にやばいね。追い払ったほうがいいね。
  (日本の排他的経済水域で操業する北朝鮮の漁船を助ける行為を普段から行っていること。)

通信員:司令部から指示。「P1からの写真撮影を回避せよ。」

艦 長:・・・んー。

通信員:ゴムボート1より連絡。乗組員3名を確認。棒のようなものを持っています。
・・・・武器かもしれません。

右舷監視員:P1、接近、右舷を通過します。撮影されていると思われます。

通信員:P1に対して呼びかけますか?。

艦 長:・・・いや。

通信員:レーダー、漁船に照準を合わせた方がいいかもしれない。
レーダー員:艦長。指示をお願いします。

艦 長:漁船が武器を使用する可能性あり。一応漁船をロックオンせよ。

レーダー員:火器管制レーダー、9時方向・漁船へロックオン。

・・・だが、ちょうどその時、P1が漁船とクァンケドデワンを結んだ直線状にきてしまう。

レーダー員:・・・・艦長、目標補足。・・・漁船ではなくP1を目標にしてしまいました。

艦 長:え?。それはまずい。いったんはずせ。

左舷監視員:P1、右へ旋回。離隔行動をとっています。

艦 長:うーん、これでなんとか写真撮影を妨害したな。問題大有りだが、もうしょうがない。

左舷監視員:P1左旋回、距離を取って本艦上空旋回を継続します。

艦 長:よし。もうこうなったらしょうがない。P1をロックオン。
レーダー員:了解、照射。ロックオンしました。

戦術員:AAMスタンバイ。
艦 長:AAMスタンバイ解除。しなくてよい。
戦術員:了解。解除

艦 長:何とか追っ払ったけど、やばいな。面倒なことになるかもなあ。

通信員:艦長、P1哨戒機より国際緊急周波数で、FC照射の意図を確認してきています。
艦 長:え、聞かせてくれ。

「韓国海軍 艦艇,韓国海軍 艦艇」「艦番号971,艦番号971」
「こちらは日本国海上自衛隊,こちらは日本国海上自衛隊」
「貴艦のFCアンテナが我々を指向したことを確認した。」
「貴艦の行動の目的は何ですか。」
「韓国海軍 艦艇,韓国海軍 艦艇」「艦番号971,971」
「こちらは日本国海上自衛隊」

艦 長:こんな状況説明できるか!。通信状態悪いことにして無視。
通信手:了解。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

繰り返すが、あくまでフィクションです。

しかし、火器管制レーダーの最初の照射時に、P1がほぼ漁船との延長線上にいたことは、公開された動画からみてとれた。このような偶発的な「事故」だったのではないか。
(求むご指摘)

 安倍政権を支持するような日本のある種の人たちは、韓国を攻撃するネタを常時探しているため、今回の事件は絶好の好機となった形になっただろう。

 日本としては国の威信を失うことのない様、しっかりと対応する必要がある。
同時に、もうすこし韓国に対する変な考え方も変える必要があるかもしれない。

此度の事件など、これらの現象は、すべてこれらの感情対立の結果だからだ。

 まあ、両国ともこれで支持率を上げて政権を続けるというのなら、その程度の国だ。
韓国では竹島問題を利用して支持率を維持してきた経緯がある。そんな隣国を日本では白い目で見ていたはずなのだが、日本も近年そういう感じになり下がってしまった。

 人口が減少して国力がそがれていく。同時にどんどん程度が低くなっていく。堂々とレーダーを照射して、シラを切られる。そんななめられ方をされる国になってしまった。

 そんな気がする、年末の事件だった。

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