核のゴミ説明会に”サクラ”だと? ~NUMOを監視しよう~

■原発関係説明会での不祥事、また発生

当ブログは、日本のエネルギー問題に関する話題も扱っている。

NUMOが10月より全国46都道府県庁所在都市で開催している「科学的特性マップに関する意見交換会」。この説明会のPRを委託されている会社が学生に1万円を払って動員していたというニュースを聞いた。

NUMOでは10月17日の東京での開催を皮切りに12月下旬までの日程で全国説明会ツアーを始めていたが、去る11月6日、埼玉県での会場になったJA共済埼玉で学生が、「1万円もらえると聞いた」との発言をしたらしい。これが11月14日に発覚してニュースになった。当然、けしからんということで原発行政全体が非難を浴びることとなる。

■ 行政ゴシップでは済まない問題

さて、当ブログでも以前書いたように、核のゴミ問題はいまだ解決方法のない人類の存続にかかわるともいえるほどの大変な問題である。

NUMOのホームページや広告物、テレビCMをご覧になったことのある方も多いと思うが、あんな雰囲気で伝えるようなおだやかな内容ではない。今ある原発全部廃炉にしても、核のゴミは消えてなくなるわけではなく、この問題はのこる。なんとかせねばならないのだ。

いまのところ、世界的な趨勢として地層処分がベストな方法、というか実現可能な方法はそれしかないということになっていて、このことに関する理解をしてもらうための説明会を開きますというわけだ。地層処分に関する説明をした後、テーブルで意見交換会をするといった内容になっている。どうしても、どこかに埋めたい。・・・のだ。

■ PRの仕方が間違っている

反対派は安全が確認できないとして不安要因を山ほど出して反対する。だから処分したい方も困ってしまって様々な策を弄ずる。これが変なプロパガンダ風になってしまい、ますますおかしな方向へ行く。

そもそも、説明会の日程はすべて平日のまっ昼間に開催されており、誰が考えてもほとんど誰も来ないんじゃないかと思われる。おまけに100人で締め切るとか会場の都合に合わせている。反対派が詰めかけるのが怖いのかなあ。これPR会社に委託してやるPRといえるんだろうか。どうでしょうみなさん。

件の学生はおそらく広告研究会のサークルか何かだと思うけど、こんな学生を動員しないと人が来ないわけで、誰も集まらないだろうと思われる日時に人数限定でやる宣伝活動って極めて消極的でやる気が感じられない。開催した事実だけを実績として残したいだけに違いない。はい、やりましたからね~と。これで理解が得られると思っているのだろうか?

■ NUMOをみんなで監視しよう

NUMOのホームページではこの件について11月20日に再発防止に向けた対応をとるとした文書を公開している。http://www.numo.or.jp/press/201717112020.html

さらに、この説明会は件のPR会社を使って最後までやる予定であることも次の日に文書で表明した。http://www.numo.or.jp/topics/201717112113.html

再発防止って何? 説明会をサクラなしでしますってことですかね。いやいやいやそうじゃなくてですよ。

NUMOをはじめとする原子力行政、原子力村の人たち、この問題を解決できるのは自分たち知識と技術を持った頭のいい人たちだけなんだから、こんな姑息なことをやってないで真面目にやってくれよ、おねがいだから。人類存続の問題だよ。

きちんと理解が得られるということはこの問題解決の第1歩。それすら真面目にやる気が感じられないこの対応。一人ひとり説得して回る覚悟が必要だと思うよ。安全だというならば。熱意をもってやってほしい。

みんなでNUMOを監視してまじめにやらせよう。

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