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国連核兵器禁止条約採択、日本不参加の理由を考える。

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7月7日、核兵器の保有・開発・使用等を禁止する国際条約が、国連本部で採択されたとの報道あり。これには100を超えるという国が参加する見通しだという。

米英仏は参加しないという意味の声明を発表。露中も参加しないだろう。感心しないけど、それはわかる。

ところが、世界で唯一核兵器が使用され、ヒロシマ、ナガサキ、合わせて21万人が死亡(その後も後遺症等で死亡した数を含めていない)、いまもなお16.4万人の被爆者(厚生労働省データ)がいて、世界でもっともその痛みをわかっているはずの国が、なんと、反対して参加しないんだという。

このニュースだけ聞くと。「米追従でなさけない」「いつまでたってもアメリカの言いなり」「核の傘に守られた日本のやむを得ぬ選択だ」などの揶揄批判が飛んでくるのは容易に想像できる。まとめていうと日本人としては「情けない」の一言に尽きると。

 

ほんとにそうか?。もちょっと調べてみた。

 

今年3月27日に発表された「核兵器禁止条約交渉第1回会議ハイレベル・セグメントにおける高見澤軍縮代表部大使によるステートメント」では、参加しなかった理由を以下のように発表している。

 

「しかし,禁止条約を作っても,実際に核兵器国の核兵器が1つでも減ることにつながらなければ意味はありません。それどころか,核兵器国が参加しない形で条約を作ることは,核兵器国と非核兵器国の亀裂,非核兵器国間の離間といった国際社会の分断を一層深め,核兵器のない世界を遠ざけるものとなります。また,禁止条約が作成されたとしても,北朝鮮の脅威といった現実の安全保障問題の解決に結びつくとも思えません。そうした考えから,我が国は,国連総会の決議に対して反対票を投じました。」

 

日本は、核兵器に賛成しているわけではもちろんない。それどころか核兵器不拡散条約に関しては大きな役割を果たしているようでもある。(参考:外務省外交政策 核軍縮・不拡散のページ http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/hosho_02.html

 

ちょっとまった、核拡散防止条約の中身って?

 

その核拡散防止条約というのは米・英・仏・露・中の5か国以外の国は核兵器を持つことを禁止しようという条約。1970年に発効。目的はあくまでも核兵器の廃絶にある。

核保有国には核兵器の他国への譲渡禁止ならびに「誠実に核軍縮交渉を行う義務」が課されているが、結果としては発効以来、米ソの軍拡競争時代を経て核兵器は減ってないし、インド、パキスタン、イスラエルなど未加盟国が核保有国になり始めたり、加盟国であってもイランやイラクなど核開発計画の存在が指摘されたりとその崇高な目的からは程遠い結果となっている。

 

日本の立場としては、核兵器の廃絶を実現するためには核保有国と非核保有国の協調、「信頼関係の再構築」が不可欠であり、今回の核兵器禁止条約のような非核保有国だけで作成された条約、すなわち保有国とその他の国の間を「分断」することを良しとした条約は実効性なき故に意味を見いだせず、現実に脅威にさらされている当事国としては反対だということをいってるんだな。

 

確かに意味ないや。核拡散防止条約だってないよりはましといった程度で意味ほとんどないしね。でも反対と言わなくてもいいでしょ。核保有国と対立の構図を作るといったって力の差は明らかなわけだし、どんな考えが正しいかしっかりと示す何かがほしいところ。

 

世界のパワーバランスを考えたとき、いま日本としてベストな行動はこの条約に反対することでその判断は賢いと思う。

 

でも道義上正しくはない。

このことだけはしっかりと覚えておきたい。

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