【TOKIO 山口達也 書類送検】強くなりすぎた権力は崩壊する ~山口達也問題から読める世の中の動き~

 「DASH村」や「Rの法則」などの人気番組で人気絶頂だったTOKIOの山口達也氏が、こともあろうに未成年の女子を部屋によびよせて無理やりキスをしようとする行為に及び、強制わいせつ罪で書類送検となったことが明らかになって、一昨日記者会見があった。もう何の言い訳もできずぼろぼろ泣きながら謝罪する姿に様々なコメントが乱れ飛ぶ。リンチ的に徹底的に叩こうという動きはないものの、さすがにやったことに対して同情的な意見は少なかったと思う。

この事態が起こったのがさる2月の話だったというからもう2か月以上が経過しての事態発覚だったこと、それとこれをすっぱ抜いたのがNHKだったということからいろんなことが見えてくる。

昨日のNHKの朝のニュースでは山口達也が泣きながら謝罪するニュース映像の直後に、新しい舞台の主演が決まり練習に打ち込む元SMAP草彅剛のニュースをかっこよく編集していかにも活躍してますよというふうに報じていた。当てつけともいえるような恣意的報道である。

芸能界のことはわからないが、私のようなあまり興味のない者でもわかるほどジャニーズ事務所の権力はすごいらしい。あるテレビ番組などタレントのほとんどがジャニーズ事務所所属のタレントで占められていてほとんど寡占状態、ジャニーズ事務所に忖度しなければテレビ番組、局自体がはもはや成り立たないほどの依存状態となっているかに見える。

今回の一件ではNHK以外のテレビ局はあまり積極的にこの件についての報道をしていないように見える。それよりセクハラ疑惑の財務省事務次官の方の扱いがはるかに大きい。こっちは警察沙汰にはなってないのに連日、集団リンチ的大騒動だった。
いっぽう山口達也の起こした事件は「強制わいせつ」であり書類送検、刑事告訴されて裁判になれば、裁判員裁判になるような重大事件なのに、民放各社はなるべく穏便に済まそうとしているように見えた。

これほどのことがあっても、ジャニーズ事務所に忖度しないと仕事がやりにくくなるからだろう。

今回の一件から想起されるNHKとジャニーズ事務所をめぐる動きの関連では3点気になることがある。

1.有働由美子アナがNHKをやめたが、井ノ原快彦(いのっち)あさイチから降板することになったこと。

2.草彅剛「ブラタモリ」のナレーションをあいかわらずしていること。そのほかにも草彅剛を重用していること。

3.香取慎吾や稲垣吾郎にも新番組を用意していること。

1.はジャニーズの圧力であろうと思われる。有働さんいなければ成り立たないなどと本人は言っているようであるが、いのっちは事務所から降りるよう指示されたに違いない。NHKが元SMAPのタレントを重用する動きを見せたから、「報復」であろうというのが一般的な見方だ。

2.3.は、もともと草彅剛氏はNHKと相性が良かったために仕事しやすい下地ができていたともいえるが、ほかのテレビ局が、「ジャニーズ忖度」が働いて元SMAPを全く使わないのにNHKは、「そんなのかんけえねえ」といわんばかりにバシバシ動いた。

このブログは芸能ネタは扱わないつもりだったのだけれど、第4の権力といわれるマスコミを牛耳るような強大な「権力」を持った芸能事務所がでてきたことによって、報道に圧力がかかってしまうというのが、まちがいなく良くないことである。

マスコミは世論を操作できるのであるからある意味最も強大な権力。いろんな意見の人がバランスよく存在しなければ、なんとなくの空気で危険な方向に一気に偏っていくようなことがあってはならない。NHKをほめるわけではないが、一社独占、権力の偏りは世の中をおかしくするから健全な方向にもっていってほしい。

他のテレビ局もジャニーズ離れをすこしづつしたほうが良いのではないか。

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