ニュース関係

少子高齢化社会のなかでの「こどもの日」 ~子どもはだれが育てるのか~

投稿日:

 今日は2018年のこどもの日。

去年だったか、「珈琲と人」という古民家カフェが子供連れ入店禁止措置を取りツイッターが炎上した事件があったことについてこのブログでも書いたことがあった。

この現象や、「保育園落ちた日本死ね」事件を見ても分かる通り、子育てが困難になっている事象がだんだんあらわになってきているような気がする。いくら保育園をたくさん作ろうとも、いくら保育士の給料を上げようともそんなこととは関係なく子育ては困難になっていくだろうと思う。なぜか。

子どもを産むのは母親だが、その子どもを育てていくのはその母親だけではないということをもう一度考え直してもらいたい。そして育った子どもは、その母親のためだけに生きて働くのではないということ。

母親、保育園、幼稚園、こども園の先生、おともだち、近所のおじさん、おばさん、おにいさん、おねえさん、親戚のおじさん、おばさん、いとこ、小学校の先生、中学校の先生、友人たち、高校の先生、友達・・・・

こどもたちに接する機会のあるすべての人たちはその子に何らかの影響を与えその影響を受けて子どもは育っていく。

そして、やがて世の中のために、何らかの役に立つ人として社会に巣立っていく。
こうして考えると子どもは社会全体で育てているともいえる。だから、健全な子どもを育成するにはどうすればいいか、みんなで連携をとっていく必要があるのだ。

こうしたことをあまり考えずに、子どもの犯したちょっとした不始末をすべて親の責任にして「バカ親」などとネットで毒を吐き散らすことが何の役に立とうか。

我々親の世代が年を取って、体が不自由になったとき、介護士として世話をしてくれるのはその子ら。またそうでなくても、大事な世の中の仕組み、世界を変える大発明をしてくれるのかもしれない。日本の国を立派にマネジメントしてくれるかもしれない。

次世代の人間社会を作っていくのは子どもたちなのだ。

今日はそうした、子どもの日、「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」ことが趣旨とされているが、筆者はそれにこう付け加えたい。

「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、大人が社会全体で健全なこども育成していく必要のあることを認識しつつ、母に感謝する」

-ニュース関係

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

no image

小池知事報道_関東大震災時の朝鮮人虐殺事件で議論再燃

 東京都の小池知事が9月1日に都立横網町公園(東京都墨田区)で開催される予定の「関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式」に、都知事名の追悼文を送らない方針であることを発表し議論が再燃している。 かの保守の権化と …

no image

国連核兵器禁止条約採択、日本不参加の理由を考える。

7月7日、核兵器の保有・開発・使用等を禁止する国際条約が、国連本部で採択されたとの報道あり。これには100を超えるという国が参加する見通しだという。 米英仏は参加しないという意味の声明を発表。露中も参 …

no image

北朝鮮の最後~金正恩体制崩壊のシノプシス

暗殺された金正男氏の長男金漢率氏 8月29日のミサイル発射に引き続き、9月3日の核実験が行われ、関係各国政府の動きが活発化してきた。今回は北朝鮮をめぐる様々な情報を集めて整理する中、最も心配される事態 …

no image

杉田水脈発言について考える ~過激さのわりに盛り上がりに欠ける議論~

杉田水脈という女性議員が何かまずいことをいったらしく、なんかその辺の報道が多い。この人自民党の衆議院議員、なんと2期目だそうで。 筆者は、この手の報道にあまり関心がなくこのブログで扱うのに妥当な題材で …

no image

樹木希林さんの闘病をたたえる ~生きること死ぬことの意味~

9月17日、樹木希林さんががんの発症から14年間もの闘病生活を経て、永遠の眠りについた。筆者にとっても好きな女優さんだっただけに残念な気持ちだ。しかし、なぜかこの報道にはなぜか、ひたすら悲しいのではな …